2026.06.10
【仙台市太白区】天窓(トップライト)の雨漏り現地調査!室内を壊さず直す方法とは? みなさんこんにちは!(^^)/ 街の屋根やさん 仙台太白店の兵藤です。 今回は、仙台市太白区のお客様より「天窓のまわりの板金が浮いてしまい、雨漏りがしている」との緊急SOSをいただき、すぐに現地調査…
こんにちは!宮城県内全域で屋根のトラブル解決や雨樋のメンテナンスを専門に行っている「街の屋根やさん仙台太白店」です!
先日、名取市のお客様より「雨が降ると、長い雨樋の真ん中あたりからポタポタと水が漏れてきて困っている」とのご相談をいただき、さっそく現地調査に伺いました。
原因を調べてみると、漏水していたのは雨樋の直線部分に取り付けられていた「エキスパンションジョイント(伸縮可動ソケット)」という少し特殊な部材でした。
お客様からは「自分でホームセンターのコーキング(シーリング材)を買ってきて、隙間を埋めちゃダメなの?」とご質問をいただくことが多い場所ですが、実はここは「絶対にコーキングで固定してはいけない重要ポイント」なのです。
今回は、この特殊な雨樋部材の役割や、なぜDIY修理がNGなのか、分かりやすく解説します!
【 雨樋とは?種類と形状・素材を一挙解説!修理時に確認したい雨樋基礎知識】
軒樋(横向きの雨樋)の途中で見かける、少しふくらんだ形状の継手が「エキスパンションジョイント」です。その役割を簡単に言うと、「温度変化による雨樋の伸び縮みを吸収し、全体の歪みや破損を防ぐための可動式パーツ」です。
日本の住宅で最も普及している「塩化ビニル樹脂(塩ビ)」製の雨樋は、実は熱によって寸法が大きく変化する性質を持っています。そのため、以下のような条件下では必須の部材となります。
直線の長さが「10m〜15m」を超える長い雨樋 アパートや大型の住宅、倉庫など、1面の横幅が広い建物の中間に設置して、動きを逃がします。
両端が固定されていて「逃げ場がない」場所 建物のコーナー(出隅・入隅)でガッチリ固定された長い直線の中間に挟み込みます。
建物の構造的な継ぎ目(エキスパンションジョイント)をまたぐ場所 渡り廊下やL字型の建物など、建物自体が別々に動く境目に連動させて取り付けます。
もしこの可動パーツがないと、夏場に伸びた雨樋がうねって水勾配(傾斜)が狂い、雨水があふれてしまいます。逆に冬場は縮もうとする強い力に耐えきれず、接着部分がバキッと割れてしまう原因になります。
「プラスチックの筒がそんなに動くの?」と思われるかもしれませんが、環境による温度差を考えると、数字上でも驚くほど伸縮していることが分かります。
ここ宮城県でも、冬の凍りつくような寒さ(約-5℃)から、真夏の直射日光で雨樋表面がカンカンに熱せられた状態(約65℃)まで想定すると、その温度差は約70℃にも達します。
塩化ビニル樹脂の熱伸縮率から計算すると、目安は「1mあたり約5mm」。 つまり、直線で10mある雨樋は、年間で最大「約5cm(50mm)」も動いている計算になります。
| 軒樋の直線長さ | 年間の最大伸縮量の目安 |
| 5m | 約 25 mm (2.5cm) |
| 10m | 約 50 mm (5.0cm) |
| 15m | 約 75 mm (7.5cm) |
最近の新築や雨樋交換リフォームでは、熱による「うねり」や「縮み割れ」の影響を受けにくい、高機能な材質を選ばれるお客様が増えています。
ガルバリウム鋼板製の雨樋(金属製) 塩ビ製に比べて伸縮率は約5分の1(10mで年間8〜9mm程度)。非常に頑丈で熱に強く、歪みにくいため、シャープで美しい直線的な外観を長く保てます。
鉄芯入り(特殊樹脂)の雨樋【パナソニック:アイアン丸など】 一見すると樹脂製ですが、内部に薄いスチール板がラミネートされているハイブリッド構造です。伸縮は塩ビの約3分の1〜4分の1に抑えられ、積雪の重みでたわんでも元に戻る抜群の強度を誇ります。
これらの高耐久雨樋は、10m以上の長い直線でもエキスパンションジョイントの設置数を減らす(または無くす)ことができるため、すっきりした見た目に仕上がり、長期的に排水の傾斜が狂いにくいという大きなメリットがあります。
話を本題に戻しましょう。 このエキスパンションジョイントから水がポタポタと漏れてきたとき、「隙間にコーキング(シーリング材)を流し込んで接着しちゃえば止まるのでは?」とDIYを試みるのは絶対に厳禁です。
エキスパンションジョイントは、内部に組み込まれた特殊な「ゴムパッキン」が雨樋の表面に密着し、雨樋本体が左右にスライドしながらも水を漏らさない構造になっています。 ここをコーキングでガチガチに固定してしまうと、雨樋の動きを完全に止めてしまうことになります。
その結果、季節が変わって雨樋が伸縮しようとした際、以下のトラブル(二次被害)を引き起こします。
伸縮する強力なパワーに引っ張られ、コーキングが数ヶ月でビリビリに裂けて水漏れが再発する。
もしコーキングが耐えた場合、逃げ場のなくなった別の場所(近くの継手や雨樋本体)がバキッと割れるか、激しく波打って変形してしまう。
ポタポタ漏れの原因のほとんどは、10年〜15年ほど経過したことによる内部ゴムパッキンの経年劣化(硬化・縮み)、あるいは隙間に溜まった苔や落ち葉などのゴミ詰まりです。
根本的に直すためには、上からコーキングを詰めるのではなく、劣化したジョイント部材そのものを一度切り離し、新しいパーツへ交換する(切り回し修理)のが正しい手順となります。
雨樋は、屋根から流れる大量の雨水を効率よく排水し、建物の外壁や土台、雨漏りから住まいを守る重要な命綱です。 特に長尺の雨樋メンテナンスには、今回ご紹介した「熱伸縮の計算」や「クリアランスの調整」など、板金・雨樋の専門知識が欠かせません。
「雨樋の途中から水が垂れて、下の地面に溝ができてしまう」「風や雪のあと、雨樋が歪んでいる気がする」など、少しでも気になる症状がございましたら、いつでもお気軽に当店へご相談ください。 雨漏り診断士の資格を持つ専門スタッフが、名取市のお住まいへ迅速に点検・調査にお伺いいたします!
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