2026.08.11
【仙台市若林区】屋根材は無傷に見えるのに…なぜ雨漏り?築50年で知っておくべき根本原因と補修法 みなさん、こんにちは(^^)/街の屋根やさん仙台太白店の兵藤です! 仙台市若林区の築50年のお住まいより、「2階の天井から水が垂れてきた」とのSOSをいただき、緊急現地調査を実施いたし…
みなさん、こんにちは(^^)/街の屋根やさん仙台太白店の兵藤です!
仙台市青葉区にお住まいの皆様、ご自宅の屋根の「軒先(雨樋のすぐ上の部分)」をじっくり観察したことはありますでしょうか?
「屋根の表面はそこまで痛んでいないように見えるのに、軒先だけがボロボロと崩れている…」 「スレートの先端が剥がれて、雨樋に破片が落ちている…」
実はこのような現象、築年数が20〜30年ほど経過した「アスベスト(石綿)含有スレート屋根」で非常に多く見られる症状です。
今回は、実際に仙台市青葉区の現場で撮影した屋根点検の写真をもとに、なぜアスベスト含有スレートの軒先がこのようにボロボロになってしまうのか、その根本的な原因と、今後必要となる正しいメンテナンス方法についてわかりやすく解説します!
【地震に備えるなら軽い屋根を!スレート屋根へのカバー工法と種類をご紹介】
まず、今回ご紹介する屋根に使われている「アスベスト含有スレート」についておさらいしておきましょう。
1990年代から2000年代初頭にかけて広く普及したスレート屋根材(代表的なものにクボタの「ニューコロニアル」など)には、建材の強度を高めるためにアスベスト(石綿)が混入されていました。
アスベスト含有スレートは頑丈?
現在製造されているノンアスベスト(無石綿)の初期スレート製品に比べると、アスベスト含有スレートは繊維がセメントを強固に補強しているため、非常に耐久性が高くひび割れにくいという特徴を持っています。
しかし、どれほど頑丈な建材であっても永久ではありません。
(経年劣化で現れるサイン)
施工から20年以上が経過すると、紫外線や風雨によって表面の保護塗膜が完全に消失します。塗膜による防水性が失われると、スレート本体であるセメント素地が直接水分を吸収するようになってしまいます。
この「水を含みやすい状態」こそが、のちに軒先を劇的に劣化させる引き金となるのです。
屋根全体の中でも、なぜ「軒先(先端部分)」だけが集中してボロボロに崩れてしまうのでしょうか?
写真のような深刻な「層状剥離(そうじょうはくり)」や崩落を引き起こすには、主に4つの複合的な原因があります。
① 雨水の毛細管現象と排水不良 屋根に降った雨水は斜面を伝って下へ流れますが、軒先端やスレート同士の重なり目では「毛細管現象」によって水が裏側に吸い上げられやすくなります。 また、雨樋との境界部分は水が最後まで留まりやすいため、屋根の中で最も「濡れている時間が長い場所」になってしまうのです。
② 仙台特有の気候も影響する「凍結融解作用(凍害)」 水を含んだスレートが冬場の冷え込みによって凍結すると、内部の水分子が膨張します。そして日中に気温が上がると融解します。 この「凍結(膨張)と融解」が何度も繰り返されることで、セメントの組織が内側から破壊され、パイのように層状にめくれ上がったり、ボロボロと崩れ落ちたりします。東北・仙台エリアの冬の寒さは、まさにこの「凍害」を引き起こす大きな要因です。
③ コケや藻の繁殖による保水力の増大 表面の塗装が切れたスレートには、コケや藻が発生しやすくなります。写真でも緑色のコケが確認できるように、コケはスポンジのように水を保持する性質があります。 コケが生えることで湿気た状態が常に持続し、乾燥する暇がなくなるため、劣化のスパイラルがさらに加速します。
④ 塗膜の完全消失とセメントの脆化 紫外線によって塗膜が完全に失われると、セメント成分が徐々に溶け出し(エフロレッセンス等)、建材自体の密度が低下します。スカスカになったセメント素地は強度を失い、指で触るだけでも崩れてしまうほど脆くなってしまいます。
「屋根がボロボロになってきたから、ペンキを塗ってキレイに直そう」 そうお考えになる方も多いかもしれません。しかし、結論から申し上げますと、写真のように軒先が層状剥離を起こしている状態での「屋根塗装」は絶対に不可(施工不能)です🙇
その理由は以下の通りです。
・高圧洗浄に耐えられない 塗装の前工程として必ず行う「高圧洗浄」の圧力に耐えきれず、スレート自体がさらに破壊されて飛散してしまいます。
・塗料が密着せずすぐに剥がれる 塗料は強固な下地があって初めて密着します。脆くなったセメント素地にいくら高級な塗料を塗っても、素地ごとバリバリと剥がれてしまうため、塗装する意味がありません。
・アスベスト飛散のリスク 高圧洗浄や無理な作業によって、削れたアスベスト微粒子が近隣に飛散するリスクが高まります。
痛みがここまで進行した場合は、表面的な補修(塗装)ではなく、屋根全体の構造を見直す根本的なメンテナンスが必要です。
それでは、軒先がボロボロになってしまったアスベスト含有スレート屋根には、どのような工事が必要なのでしょうか?現実的かつ効果的な施工方法は以下の2つです。
(工法1:屋根カバー工法/重ね葺き) 既存の屋根を撤去せず、その上に新しい防水シートと軽量な金属屋根(ガルバリウム鋼板など)を被せる工法です。
・メリット: 既存スレートの撤去・処分費用が発生しないため、解体費用やアスベスト処分費を大きく抑えることができます。工事期間も短く済むのが特徴です。
・注意点: 軒先の崩れた部分や破風周辺の強度が落ちている場合、そのままでは新しい金属屋根を固定できません。下地(野地板)の腐食がないかをしっかり点検し、軒先まわりの下地補強(合板の増し張りなど)を行った上で施工する必要があります。
(工法2:屋根葺き替え工法) 既存のスレート屋根をすべて撤去・処分し、下地の野地板を新しく貼り直した上で、新しい屋根材を葺く工法です。
・メリット: 屋根を解体するため、下地(野地板や木部)の腐食状態を100%確認・修繕できます。屋根全体の軽量化にもつながり、新築同様の防水性と耐久性を取り戻せます。
・注意点: アスベスト含有建材の撤去作業には専門の飛散防止対策が必要となり、特別管理産業廃棄物としての処分費用もかかるため、カバー工法に比べて施工コストが高くなります。
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アスベスト含有スレートは非常に丈夫な屋根材ですが、築20年以上が経過し、軒先に水が溜まりやすい環境が続くと、凍害や毛細管現象によって一気にボロボロへと劣化が進行してしまいます(>_<)
また、軒先のスレートが崩れている場合、すでにその下の野地板(木材)まで雨水が回って腐食している可能性もあります。
放置すると雨漏りの原因になるだけでなく、破風板の腐食や雨樋の詰まりなど、建物全体へ被害が広がってしまいます。
仙台市青葉区周辺で「うちの屋根も軒先が痛んでいるかもしれない」「塗装できるのか葺き替えが必要なのか知りたい」とお悩みの方は、被害が大きくなる前に、ぜひ専門業者による無料の屋根点検・現場調査をご依頼ください!
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