2026.07.24
仙台市若林区のみなさんおばんです!街の屋根やさん仙台太白店です(^^)/仙台市若林区のお客様から、屋根塗装をご検討される中で「モニエル瓦のズレが気になるので、塗装の前に直しておきたい」とご相談をいただき、私たちで現地調査に伺いました。実際に屋根へ上がってみると、全体としてモニエル…
みなさん、こんにちは!街の屋根やさん 仙台太白店の兵藤です🙇
今回は、仙台市太白区にあるアパートで対応させていただいた「和瓦(日本瓦)の釘留め補強工事」の現場レポートをお届けします。
屋根の点検や工事の際、職人が瓦を1枚ずつ持ち上げながらハンマーで丁寧に釘を打ち込んでいる姿を見かけたことはありませんか? 「どうしてわざわざ1枚ずつ持ち上げるの?」「そもそも建築時から釘で固定されていないの?」と疑問に思われる建物オーナー様や居住者様も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、現場の写真とあわせて、和瓦を1枚ずつ浮かせて釘打ちを行う理由や、屋根全体の瓦を固定(全数留め)するメリットについて分かりやすく紐解いていきます!
和瓦の屋根で後から釘留め補強を行う場合、必ず職人が1枚ずつ瓦を持ち上げたり横にずらしたりしながら作業を進めます。これには屋根構造上の明確な理由があります。
重ね合わせ部分(屋根の奥側)に釘穴があるため
和瓦は屋根の下側から上側に向かって順に重ねて葺いていく仕組みです。そのため、瓦を固定するための釘穴は上に重なる瓦の端(水下側)に隠れてしまいます。上に被さっている瓦を少し浮かせなければ、釘穴に届かず打ち込むことができないのです。
瓦を割らず、確実に下地に固定するため
1枚ずつ手作業でめくりながら下の釘穴位置を目視で確認し、ステンレス釘などを用いて確実に野地板(下地)へ固定していきます。手間と時間はかかりますが、大切な瓦を破損させずに強度を高めるための必須工程です。
「最初から全部の瓦に釘を打っておけば良かったのでは?」と感じるかもしれませんが、過去の施工基準や住宅の考え方には以下のような背景がありました。
当時の建築基準・施工ガイドラインの違い
2001年に「瓦屋根標準施工ガイドライン」が制定される前や、2022年の建築基準法改正前は、屋根の中央付近(平部)は「4枚〜16枚に1枚だけ釘を打つ」施工や、湿気を含んだ土の重みで固定する「土葺き(つちぶき)工法」が一般的でした。当時の基準としては、それが標準的な施工法だったのです。
メンテナンス(部分差し替え)のしやすさを優先
万が一瓦が割れた際、ガチガチに固定されているよりも1枚単位でサッと差し替えられる構造のほうが都合が良いと考えられていた時代もありました。
自然災害に対する強度の捉え方の変化
かつては「瓦自体の重量で抑えつける」という考え方が主流でしたが、近年の地球温暖化に伴う大型台風や大地震の頻発により、「重さだけでは強風の巻き上げや強い揺れに耐えきれない」ことが明らかになり、現在では全数固定が標準化されています。
一部だけでなく、屋根に載っている全ての瓦を1枚残らず固定することには、非常に高い防災効果があります。
1.超大型台風による「巻き上げ・飛散」を防ぐ
強風が屋根を通り抜ける際に生じる強い負圧(瓦を引き上げる力)に抵抗し、瓦が捲れ上がったり近隣へ飛散したりする危険性を大幅に抑えます。
2.大地震時の「噛み合わせ外れ・落下」を防止
大規模な揺れによって瓦の噛み合わせが外れ、地上へ落ちるのを防ぎます。アパート周辺を歩く通行人への怪我や、避難経路を塞ぐといった二次被害の防止につながります。
3.隙間からの雨水浸入・雨漏りリスクを低減
瓦の位置が強固に固定されることで、風雨によるずれや隙間の発生を防ぎ、長期間にわたって雨漏りトラブルを未然に遮断します。
4.最新の建築基準法(ガイドライン工法)と同等の安心感
全数釘留めを施すことで、現行の耐風・耐震基準(ガイドライン工法)と同レベルの安全性を確保した強い屋根へ生まれ変わります。
仙台市太白区のアパートのように、多くの入居者様や通行人が行き交う建物では、台風や地震による瓦の飛散・落下の防止策が欠かせません。
「うちの所有物件(自宅)の屋根は大丈夫だろうか?」「下から見たら瓦が少しズレている気がする」とお悩みのオーナー様・管理者様は、ぜひお気軽にご相談ください!雨漏り診断士の資格を持つ専門スタッフが、現地へ伺いお住まい・建物の状態を細かく点検・ご提案いたします🙇
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